飛鳥燃ゆ
発売日
2009年10月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77234-9

飛鳥燃ゆ
改革者・蘇我入鹿

著者 町井登志夫著 《作家》
主な著作 『爆撃聖徳太子』(角川春樹事務所)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 なぜ、蘇我入鹿は殺されなければならなかったのか――最新の研究成果を踏まえ、東アジアを舞台に入鹿の知られざる実像に迫る長編小説。



 天皇家を脅かし、その独断専横ゆえに日本史上もっとも悪評高い人物の一人、蘇我入鹿。しかし近年の研究では、新たな入鹿像が浮かび上がってきている。彼こそは、「改革者」であったのだ!

 七世紀前半、隋の滅亡後、再統一を果たし、躍進を続ける唐帝国。その野心の矛先は韓半島、さらには海を越えた日本へと向けられようとしていた――。

 遣唐使にひそかに同行し、唐の勢いを肌で感じるとともに、韓半島の高句麗、百済両国の実情を目の当たりにした蘇我入鹿。帰国した彼は、皇極女帝の信頼を得て、唐の脅威から日本を守るために、この国の古い体質を変えようと孤軍奮闘を続け、新しい国づくりへと邁進していくのだが……。

 なぜ、蘇我入鹿は暗殺されなければならなかったのか。その謎は、本作で明らかになる。

 独自の視点で古代史を縦横無尽に料理した『爆撃聖徳太子』で、読者・評論家を驚愕させた町井登志夫が、蘇我入鹿の知られざる実像に迫った長編小説。