[新編]氷川清話
発売日
2009年10月28日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77412-1

[新編]氷川清話
勝海舟の政治観と幕末維新の裏面史

著者 高野澄編著
主な著作 <高野・主な著作>『清河八郎の明治維新』(日本放送出版協会)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 幕府崩壊末期に卓越した手腕を発揮した勝海舟が残した言葉を紹介。歯に衣着せず語った辛辣な人物評、痛烈な時局の数々は痛快。



 徳川幕府の護持を第一の目的とせず、日本という国を再生させるために奔走した勝海舟。政治家、官僚の勝海舟には与えられた政治的な事業や、海舟自ら望んだ政治的な目標があった。徳川幕府の臣下であったにも関わらず、幕府という組織を目標達成のための道具として使う戦略をたてる。目的のためには、自らの立場や人生を変えることも厭わなかった。編者は、“『氷川清話』は著名な政治家の自慢ばなしではなく、優秀な政治家になろうとした人間の記録として読むべきである”という。

 勝海舟の、目的に向かう過程で生じる快感と絶望、諦観と野望の複雑な組み合わせのなかからにじみ出てくる哀愁を言葉の中から汲み取り、解説を加えた。爽快な語り口で人気の『氷川清話』を再編集し、編者の感想を加え、勝海舟の生き様を現代に再現。