鶴川日記
発売日
2010年01月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77516-6

白洲正子
鶴川日記

著者 白洲正子著 《随筆家》
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 都会から逃れて過ごした「鶴川日記」。山の手育ちの正子にとっての「東京の坂道」、「心に残る人々」を綴った3テーマからなる随筆集。



 本書は長年絶版だった『鶴川日記』を新装版として復刊。「鶴川日記」「東京の坂道」「心に残る人々」の3つの章で構成された随筆集。

 第二次世界大戦が始まった直後、東京郊外の鶴川へ引っ越してきた白洲一家。そこで出会った地元の人たちや尋ねてきた人々との交流、幸せな田舎暮らしの日々を記した「鶴川日記」。

 山の手育ちの著者・正子にとって、坂道にはいろいろな思い出があった。その場所にまつわる歴史や当時の出来事を回想しながら綴った「東京の坂道」。

 長年、多くの人たちと出会った著者の「心に残る人々」との交流を振り返り、思ったこと考えたことを綴ったエッセイ集。

 「物はただ美しくさえあればそれでいい。時代や作者を気にするのは、自分の眼に自信のない証拠かもしれない。」(本書「心に残る人々」より)

 推薦文「智しずかに情しずかに、なにもとらわれない正子さん。彼女のポケットにもぐりこみ、道や人に心底感応しました」――樹木希林