大林くんへの手紙
発売日
2017年03月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-78651-3

大林くんへの手紙

著者 せいのあつこ著 《児童文学作家》
主な著作 『ガラスの壁のむこうがわ』(国土社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 ある時から学校へ来なくなった大林くん。文香が関心を寄せ続けることで、ついに大林くんの気持ちが少し動く……という友情物語。



 成績優秀ではあるものの、あまり目立たなかった大林くんが、ある時から学校に来なくなった。クラスの男子数名と、非常階段を使って立ち入り禁止の屋上に勝手に入ったため、担任の先生にひどく叱られた。さらに反省文を書かされることになったが、大林くんだけ書けなかった、といううわさもあった。

 そこで、大林くんに、クラス全員で手紙を書くことになった。その際、適当に「作文」してしまったことを後悔した主人公の文香は、悩んだ末に、まずは「いつかちゃんとした手紙を書きます」というだけの、ウソのない手紙を出すことに。その後、文香は休み時間になると、大林くんの椅子に座るようになった。「たぶん、大林くんがこの椅子に座って見ていたのと同じ景色を、わたしも見ている。」

 果たして大林くんの心が動く日はくるのだろうか。本当のやさしさや友情とは何かについて、ヒントを与える一冊。