少女は森からやってきた
発売日
2019年01月08日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-78835-7

少女は森からやってきた

著者 小手鞠るい著 《小説家》
主な著作 『いつも心の中に』(金の星社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 両親の離婚によってアメリカの小学校から転校してきたエリカ。友達なんていないし欲しいとも思わなかった美幸は、エリカと出会い……。



 小学6年生の美幸は、みんなと一緒に行動することが苦手で、いつも本ばかり読んでいた。仲良しの友だちもいないし、特にほしいとも思わない。本の中には友だちがいて、その友だちは人を傷つけたり、悪口をいったり、いじめたりしないから……。

 ある日、美幸のクラスに、アメリカの小学校から転校してきた少女、エリカがやってきた。エリカは、森に囲まれた小さな村で暮らしていたが、両親の離婚によってお母さんと一緒に日本で暮らすことになった。

 数日後、漢字が苦手なエリカと、算数が苦手な美幸は、自習の時間にこっそりプリントを交換して、お互いのプリントを終わらせることに成功。髪の毛の色も、得意な科目も、性格も、生まれた場所もちがう二人だったが、その日を境に距離が縮まっていく。

 美幸は、「新しい発見」というテーマの作文に、エリカのことを書くことを決めた。美幸にとって、新しい発見はエリカという友だちだった。ところが……。