魔女ラグになれた夏
発売日
2020年02月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-78917-0

魔女ラグになれた夏

著者 蓼内明子著
主な著作 『右手にミミズク』『きつねの時間』(以上フレーベル館)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 自己主張が苦手な三人姉妹の末っ子・岬が、自由奔放にみえる次女・あてねちゃんや幼なじみの要との関わりを通して、成長していく物語。



 2020年、東京オリンピックの夏が来た。主人公・岬は、青森に住む6年生の女の子。三姉妹の末っ子で、長女・光希は、仙台の大学へ。次女・富美は高校1年生。三姉妹は全員、シドニー、アテネ、北京のオリンピックの年に生まれている。

 岬は、次女の富美から「あてねちゃん」と呼ぶように指示され、以来そう呼んでいる。理由は、アテネオリンピックの年に生まれたから。岬は、頼れるけれど自由奔放なあてねちゃんに危うさを感じていた…。

 岬には、ずっと心にひっかかっていることがあった。それは、幼稚園の時に好きだったアニメ「魔女ラグノア」のキーホルダー事件。魔女ラグのキーホルダーを紗奈ちゃんに取られてしまい、あてねちゃんが取り返してくれたのだ。でも、それは自分の性格からすると「取られた」わけではなく、うなずいてしまっただけなのではないか…。

 自己主張が苦手な岬が、あてねちゃんや幼なじみ・要との関わりを通して成長していく物語。