クルマ社会・7つの大罪
発売日
2010年08月25日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-79020-6

クルマ社会・7つの大罪
アメリカ文明衰退の真相

著者 増田悦佐著 《(株)ジパングシニアアナリスト》
主な著作 日本文明・世界最強の秘密』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 アメリカはなぜ衰退し、覇権国家の椅子を降りるのか? その理由を、「クルマ社会」というキーワードから検証し説き明かす。



 ニューヨークは、誰もが知っているように大都会である。だが、この街と日本の東京を比べると、明らかな違いがある。それは、東京は、まだまだ都市として成長できる余地が山ほどあるが、ニューヨークには最早それが無いという厳然たる事実である。なぜ、このような違いが生じるのか? それは、ニューヨークにはもう昼間人口でさえも増加させるスペースがなくなってしまっているからである。ニューヨーカーは、そのほとんどが、毎朝、クルマで出勤する。その渋滞たるや、当然すごいものとなっているが、それになれきってしまっている彼らにとっては、改善しようという発想は全くないようだ。また、それだけのクルマを置いておく駐車スペースももう限界だ。そんなことが、ニューヨークという都市の成長可能性を奪ってしまっている。つまり、原因は、「クルマ」だ。本書ではこのような、アメリカに存在する、「クルマ社会」の様々な弊害を明らかにする。