戦争と平和の経済学
発売日
2017年04月28日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-83581-5

戦争と平和の経済学
世界は今、500年に1度の大転換期だ

著者 増田悦佐著 《経済アナリスト、文明評論家》
主な著作 『夢の国から悪夢の国へ』(東洋経済新報社)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 戦争とインフレで運営されてきた世界が破綻し、平和とデフレが基軸の世界に変わる。500年に一度のパラダイムシフトを予測する。



 今、読書人の間で、あえて読み直されているのが、「世界史」である。なぜかといえば、現在、日本で「世界史」という名で呼ばれているのは、「白人・欧米中心の歴史」であり、それが顕著な行き詰まりを呈していることの不安感があるからである。イギリスのEU離脱、トランプ政権の誕生、資本主義経済の全体的な不調……など、欧米先進国中心の世界が立ち行かなくなってしまっているのである。その中心にあるのが、アメリカ経済の再生不能なまでの荒廃である。アメリカは、経済不安が生じると、すぐに戦争を起こしてインフレ経済を演出し、たびたびの危機を乗り切ってきた。しかし、今回は、そのような方策で良化できるものではなく、格差社会の行き過ぎによる内部崩壊の危機なのである。戦争を起こしても、高まるのは社会不安だけであることは見えており、今までの切り札が通用しない状態だ。本書は、このような世界の真の姿に読者をいざなう格好の案内書である。