コンピュータvsプロ棋士
発売日
2011年01月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79435-8

コンピュータvsプロ棋士
名人に勝つ日はいつか

著者 岡嶋裕史著 《関東学院大学准教授》
主な著作 『iPhone』(光文社新書)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 コンピュータの思考がプロの読みを上回った! コンピュータが竜王に惜しくも敗北した日から女流王将に勝利する日まで、後づける。



 佐藤康光九段「やはり人の感覚ではない」

 藤井 猛九段「筋ってもんがないですね」

 清水市代元女流四冠「人間に近いと感じた。胸が熱くなった」

 コンピュータがプロの将棋棋士に初めて勝利を収めた。2010年10月11日、清水市代女流王将(当時)に公開対局で将棋ソフトの合議「あから2010」が勝利したのだ。チェスのチャンピオンにコンピュータ「ディープブルー」が勝利を収めて13年、渡辺明竜王と「最強の将棋ソフト」ボナンザの激闘から3年、ついに「知性の象徴」をめぐる人間とコンピュータの歴史の新しい扉が開かれた。

 人間の頭脳に挑む将棋ソフトはいかに進歩してきたのか。その指し手はどのように決定され、人間の思考とどこがどのように違うのか。「読み」と「局面評価」はどのように行うのか。

 清水女流と「あから2010」の激戦譜を辿りながら、コンピュータの思考の特徴を浮き彫りにする。さらに、名人に勝利するのはいつの日か、そのために乗り越えるべき課題とは何なのか、考える。