四色(よしき)の藍(あい)
発売日
2011年05月13日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79675-8

四色(よしき)の藍(あい)

著者 西條奈加著 《作家》
主な著作 『金春屋ゴメス』『善人長屋』(以上新潮社)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 夫を何者かに殺された藍染屋の女将は、同じような事情を抱える女たちと出会い……。女四人の活躍と心情を、気鋭の作家が描く痛快時代小説。



 仇討ちに挑む四人の女。それぞれの愛憎の行方は……。

 藍染めを手がける紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。東雲屋の亭主・三左衛門が事件に関わっていると環は確信するが、確証が得られない。そこで環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。しかし、四人それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩のお家事情なども絡み、事件は意外な展開を見せていく……。

 「一切の始末は、やはり私の手でつけるのが筋でございましょう」と環は最後に覚悟を固める。果たして環の仇討ちは成就するのか。そして明かされる驚きの真相とは。

 『金春屋ゴメス』『善人長屋』などで話題の、気鋭の著者が描く、楽しくも切ない時代エンタテインメント小説。