勝海舟『氷川清話』の知恵
発売日
2012年02月14日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-80229-9

勝海舟『氷川清話』の知恵
大事は小事の積み重ねで成る

著者 加来耕三著 《歴史家、作家》
主な著作 『手にとるように日本史がわかる本』(かんき出版)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 『氷川清話』には、幕末の切れ者・勝海舟の政治学、経済学、人間学など人生の知恵が詰っている。その全文をやさしく解説、現代に蘇らせる。



 晩年に、「おれはずるいやつだろう」と勝海舟は言っていた。幕府を代表として江戸無血開城をしながら、維新後の明治政府では、高官の参議・海軍卿・枢密顧問官など歴任したため、「ずるい」という論評が付きまとっていたのは確かである。しかし、その生き方は「人生の達人」そのものであると、著者は断言する。現在、日本は第3の開国といわれ、明治以来の動乱の時代が進行している。今こそ、海舟の知恵に学ぶ時代が来ているのかもしれない。本書は、海舟の談話集『氷川清話』をその生涯の編年体で追いながら、時の権力とどのように対峙し、どんな正論を吐き、どのような人生観、人間観、政治思想を持っていたのかを探る。「まっすぐな心を持て」「感謝する心が人を育てる」「目標を見失うな」「熱意こそが人を動かす」「小私を捨て公につけ」「自分を愛せよ」「わが人生に悔いなし」等々、日本人が身につけたい人生の知恵を提示する。