東京・オブ・ザ・キャット
発売日
2012年07月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-80565-8

東京・オブ・ザ・キャット

著者 森晶麿著 《作家》
塩原信一イラスト
主な著作 『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(早川書房)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 近未来の東京、政治レベルで進められた愛猫運動によって巻き起こる猫トラブルを解消すべく「猫トラブル解決堂」が立ち上がった。



 近未来の東京、法律レベルですすめられた愛猫運動は気がつくと東京を愛猫都市に変えていた。

 飼い猫ばかりか野良猫も町中に溢れ、様々なトラブルが続出してた。

 被害で困っても、保健所が受け付けるのは猫以外の動物ばかり、警察も猫の被害の相手はしてくれない。

 しかもそのトラブルには不可解な事件性を帯びたものも多数ふくまれていた。

 …それは日常と非日常を行き来したり、人間に変化したりする特殊な猫たちが起こすトラブルだった。

 そんな猫に苦しめられる人々を助ける謎の組織「猫トラブル解決堂」通称「猫トラ」。そこでバイトすることになった高校生男子のクラノタケヒコ(通称ボンクラ)は絶世の美女だが猫アレルギーの女王様社長・在不在(いぬい)ハリコと、不思議少女・秋野ヒューリとともに「猫」をめぐる「トラブル」と「トライアングル(三角関係)」に頭を悩ませることになる…

 アガサクリスティー賞受賞作家・森晶麿が猫にまつわる七つの奇譚を描く。