[新訳]鉄舟随感録
発売日
2012年10月19日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80747-8

[新訳]鉄舟随感録
「剣禅一如」の精髄を極める

著者 安部正人編著
渡辺誠編訳
主な著作 <渡辺・好評既刊>[抄訳]葉隠』、『[新訳]兵法家伝書』(PHP研究所)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 剣と禅との奥義を究め、幕末の争乱にあっては死を賭して江戸百万の難を救った快男子、山岡鉄舟の人生訓・世界観に日本人の心を学ぶ。



 未曾有の国難により、混迷の度を深めている現代は、幕末維新の混沌とした時代と共通点が多い。「維新」という言葉が、いまの政界を中心に広がっているのは、内憂外患の困難な局面を打開しようとするエネルギーの反映として受け取ることができる。

 その明治維新の立役者の一人が、江戸城に対する新政府軍による総攻撃を回避すべく、一命を賭して行動し、「無血開城」という歴史的成果をもたらした山岡鉄舟である。

 本書は、その鉄舟が若き日から自己を啓発するために綴った文章、口述を収録した労著の現代語訳と解説を「原文」と併せて紹介する書である。

 激動の時代を生きた最後のサムライ・鉄舟は、何を悩み、考え、自分を自ら叱咤激励したかを知ることは、日本人の「心」、とりわけ「負けじ魂」をみつめ直すことは、現代企業の組織人はもちろん、教育関係者、文化・スポーツ関係者の羅針盤になるはずである。