[抄訳]葉隠
発売日
2009年07月13日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-70962-8

[抄訳]葉隠
組織人としての心得を学ぶための百言百話

著者 渡辺誠編訳 《文筆家》
主な著作 『刀と真剣勝負』『禅と武士道』(以上ベストセラーズ)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 「武士道といふは、死ぬ事と見つけたり」が有名な本書から、現代に通じる武士(個人)や藩(組織)の危機管理の実践的教訓を読み取る。



 『葉隠』といえば、「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」ということばが、よく知られている。このために、この書は現代人にとっては、あまりに苛烈な印象を受ける。

 しかし、実際には江戸時代、泰平の世の中において侍とはどうあるべきかを説いた人生読本でもあった。そこには、「役についたときの心積もり」や「出世をあせると後ろ指をさされる」「仕事への懸命さを持続せよ」「人間好きに良い人材は集まる」「カネよりもヒトの経営に大切なこと」「危機管理の極意は『早起き』にあり」など、仕事へ向かう姿勢や上司としての心構えが数多く示されている。

 また、「人付き合いには時に見栄も必要」「事情通に惑わされない」「女々しくなった若者への苦言」など、現代にも通じる処世術がふんだんに示されている。武士道を理解することはもちろん、現代社会での生き方・考え方が学べる一冊。