[新訳]兵法家伝書
発売日
2012年02月20日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80223-7

[新訳]兵法家伝書
強いリーダーの条件とは何か

著者 柳生宗矩著 《(渡辺)作家》
渡辺誠編訳
主な著作 <渡辺・好評既刊>[新訳]五輪書』、『[抄訳]葉隠』(PHP研究所)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 将軍家兵法師範で、大目付の柳生宗矩が、三代将軍・家光に呈上した「経世の書」から、リーダーの資質、心構えを学ぶ。



 江戸幕府初期の将軍家兵法師範にして、参謀的な官僚(大目付)の地位にあった柳生宗矩が、当時の先駆的な剣の道、新陰流の剣理を大成した書。江戸時代、天下泰平の世を迎えたとはいえ、幕藩体制の基礎が固まっていたとはいえない家光の時代に、「力の政治」を断行するためには強い先導力と決断力がリーダーに求められた。本書は、宗矩の兵法の教え子だった三代将軍・家光に、幕府要路という立場から、兵法の理を通して、強いリーダーシップを培うための「経世」の書として呈上したものでもあった。

 『兵法家伝書』(「殺人刀の巻-指導者の道心」「活人剣の巻-心は自由自在」「無刀の巻-虚なる心の力」)に加え、宗矩に思想的な影響を与えた沢庵著『不動智神妙録』の抄訳も掲載。

 混迷を深める今日に、指導者の心の錬磨のうえで、示唆に富む一冊といえる。