いま「原発」「復興」とどう向き合えばいいのか
発売日
2013年01月23日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81131-4

いま「原発」「復興」とどう向き合えばいいのか

著者 Voice編集部編
税込価格 838円(本体価格762円)
内容 「われわれの未来」はどこにあるか? 福島、宮城、岩手の東北3県知事と「現場」を知る有識者たちが、いま日本人にいちばん伝えたいこと。



 日本社会はもう「3・11」を忘れてしまったかのようだ。いま電力が何とかもっているのは「原子力発電所がなくてもやっていけるから」という甘い話ではない。国民から強くバッシングを受けた東京電力社員の奮闘・努力による火力発電所の維持と、日本が法外な価格でLNG(液化天然ガス)を買ったからである。「原子力発電はないに越したことはない」と思うのは人情だ。しかし現実から目をそらし、無責任な作家のような夢想にひたっていては、福島をはじめ東北、日本は本当に駄目になってしまう。本書は福島県、宮城県、岩手県の東北3県の知事と、電力と復興の現場、現実を知る識者が、思いとアイデアを寄せた一冊である。様々な考えをお持ちの方もおられようが、ぜひ一度「原発」「復興」と向き合う人々の言葉に目を、耳を傾けていただければと思う。日本が再び存在感を示すために、ここを乗り越えなければならないことは、私たち自身が知っているはずである。