将門(まさかど)
発売日
2013年09月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-81446-9

将門(まさかど)

著者 矢野隆著 《作家》
主な著作 『蛇衆』『無頼無頼ッ!』(以上集英社)
税込価格 2,090円(本体価格1,900円)
内容 一族の長から「帝をも超える真の王になる」と予言された平将門。宿命を背負った男が哀しみを抱え、鬼神の如く闘う姿を描く歴史ロマン!



 祖父である高望王から、わずか7歳にして「帝をも超える真の王になる」と予言された平将門。そのとき「一族繁栄の礎になる」と言われたのが、将門の従兄で3歳年上の貞盛だった。時は10世紀半ば近く、将門や貞盛が住む坂東では、都から派遣される国司に対し、領主としてその地を実行支配する者たちが力を持ち始めていた。

 そんななか争いは起こり、将門は前常陸大掾・源護の息子たちの攻撃を受け、彼らを殺し、護と組んでいた貞盛の父・国香を自刃に追い込んでしまう。都で官吏として生きていた貞盛が急ぎ坂東に戻ると、坂東は騒乱の地と化していた。祖父の予言に従い、手を携え、夢の実現に向けて歩もうとしていた将門と貞盛を待ち受けていた運命とは。

 最強のもののふ・将門の熱き闘いがいま、幕を開ける。心に哀しみを抱えつつ、鬼神の如く闘う将門の姿を切々と描く歴史ロマン! アクション時代小説で読者を魅了してきた矢野隆が、満を持して贈る勝負作。