将門(まさかど)
発売日
2017年04月28日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76578-5

将門(まさかど)
東国の覇王

著者 矢野隆著 《作家》
主な著作 生きる故』(PHP研究所)
税込価格 1,078円(本体価格980円)
内容 「帝をも超える真の王になる」と予言された平将門。哀しみを抱え、鬼神の如く闘う「最強のもののふ」を切々と描くアクション時代小説。



 「帝をも超える真の王となる」――七歳のとき、祖父である高望王からそう予言された平将門。同じ折、将門の従兄弟で友でもある貞盛は、「一族繁栄の礎になる」と言われていた。

 十世紀半ば近く、坂東では、将門の伯父ら領主たちが力を持ち始めていた。そんななか争いが起こり、将門は前常陸大掾・源護の息子たちの攻撃を受け、彼らを殺し、護と組んでいた貞盛の父・国香を自刃に追い込んでしまう。

 都にいた貞盛が坂東に戻ると、生まれ故郷は騒乱の地と化し、民たちは将門を支持していた。手を携え、夢の実現に向けて共に歩むはずだった二人の運命は……。

 坂東の地に平安をもたらした後、都を目指すべく敢然と立ち上がる将門。宿命を背負った男の前に、敵が次々と立ちはだかる。

 心に哀しみを秘めつつ、鬼神の如く闘う最強の士(もののふ)の姿を切々と描く歴史エンターテイメント。