いつか来た町
発売日
2014年10月07日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-82119-1

いつか来た町

著者 東直子著 《作家、歌人》
主な著作 『トマト・ケチャップ・ス』(講談社)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 訪れた町の風の香り、目にとまった風景、聞こえてきた会話、口にした味……、第一線で活躍する歌人が感性豊かに綴った随想集。



 町を好きになることは、恋をすることに似ている――。

 風が運んできた香り、ふと目にした風景、耳に入ってきた会話、あの日の舌の記憶……。歌壇を牽引する一人であり、心の琴線に触れる言葉を紡いできた著者が、25の町の表情を五感で綴った随想集。まるで、著者と一緒に町を歩いているような気持ちになれる珠玉の25篇を収録する。

 本書に登場するのは、山形/松山/名古屋/遠野/下北沢/京都/大森/入谷/紀伊田辺/神保町/立川/仙台/銀座/吉祥寺/池袋/表参道/新宿/御茶ノ水/江古田/有明/青森/パリ/高幡不動/横浜/福岡。

 歌人ならではの独特の視点で切り取られた何気ない日常のひとコマは、あたたかく、せつなく、時に妖しく感じられ、あなたの知らない“もうひとつ町の顔”を見せてくれるはず。

 「東さんの言葉は、面倒くさいスーパーの買い物帰りの景色を楽しくしてくれます」と、漫画家の大橋裕之さんも推薦の一冊。