武士の碑(いしぶみ)
発売日
2015年06月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-82444-4

武士の碑(いしぶみ)

著者 伊東潤著 《作家》
主な著作 黒南風の海』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 西郷隆盛と大久保利通の後継者と目された村田新八。西南戦争とパリを舞台に“最後の武士”として生き抜いた新八の活躍を描く力作長編。



 男には、死なねばならない時がある――山高帽をかぶり、フロックコートに日本刀。その男は、戦場においても楽器を奏でていた。

 西郷隆盛と大久保利通の後継者と目されていた村田新八。彼は、いわば日本の将来を託された男といっても過言ではない。

 岩倉使節団の一員として渡欧、フランスで西郷が下野したとの報に接した新八は、大久保と西郷の“喧嘩”を仲裁するために帰国、故郷である鹿児島へ向かう。だが、大久保の挑発に桐野利秋らが暴発して挙兵、彼は否応なく巻き込まれていくのだった……。

 怒濤の展開、衝撃の結末! わが国最後の内戦・西南戦争を、真正面から描く著者渾身の長編小説。

 吉川英治文学新人賞、山田風太郎賞、中山義秀文学賞等、数々の文学賞を受賞し、今もっとも注目される歴史作家が、初めて近代史に挑んだ新境地。