マッカーサーと日本占領
発売日
2016年04月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-82581-6

マッカーサーと日本占領

著者 半藤一利著 《作家》
主な著作 『昭和史』(平凡社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 戦後日本を考える上で、ダグラス・マッカーサーは避けて通れない人物である。半藤昭和史ファン待望の「マッカーサー論」。



 本書は、米軍の空襲で焦土となった町にたたずむ女性の写真をカバーに掲げ、また、巻頭の24ページを使って、占領期日本の光景を、生々しい写真で伝えることから始まっている。そう、我ら日本人は、ここから立ち上がって来たのだ。著者は、「マッカーサーの顔なんか見たくもない」と言う。この言葉こそ、戦後を生きてきた人びとの反骨心の原点であろう。マッカーサーによる6年足らずの統治下において、さまざまな大変革が成された。そして、それらはいまだに、憲法問題、国防問題、教育問題、沖縄問題、人権問題などなど、世論を二分して、この国を揺り動かしている。先の大戦から70年を経て、日本人にとっては、これらの問題の現代的事情をふまえた解決が、当面の問題となるだろう。そして、新たな国家目標をもって未来に漕ぎ出すために、“あの時代”に行われたことを振り返っておくべきである。著者が祈りを込めて贈る、「日本のいちばん悲しかった日々」。