慰安婦問題の決算
発売日
2016年05月20日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-83007-0

慰安婦問題の決算
現代史の深淵

著者 秦郁彦著 《現代史家》
主な著作 『慰安婦と戦場の性』(新潮選書)
税込価格 2,970円(本体価格2,700円)
内容 慰安婦問題とは一体なんだったのか。長く研究してきた著者の最新論文を集成。その他、現代史家としての論稿を収録する。



 「慰安婦問題」「朝日新聞問題」など、歴史戦の中心で論戦を繰り広げてきた現代史家である著者。その論は、実証的であり、イデオロギーにとらわれない立場から円熟の思考で練り上げられる、まさにプロの仕事である。本書は、「慰安婦問題」「朝日新聞問題」など、ここ数年の論考を全58編集成し「現代史の深淵」に光を当てる、読み応え十分の論文集である。とかく、本書で取り上げるような問題には、イデオロギーがつきものであるが、著者の姿勢は、「事実をもとに考えれば、自然な結論に至る」というものであり、論理的な無理が排されているため、それぞれに聞くべき考えが凝縮されている。これからの現代史研究のモデルとも言える、「秦郁彦入門」といってもいい一冊である。