世界経済の「大激転」
発売日
2017年05月18日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83279-1

世界経済の「大激転」
混迷の時代をどう生き抜くか

著者 浜矩子著 《同志社大学大学院ビジネス研究科教授》
主な著作 『国民なき経済成長』(角川新書)
税込価格 935円(本体価格850円)
内容 強権主義リーダーの台頭、大国の保護主義化、大挙する移民、効かない経済政策……世界経済の「なぜ」と「これから」を徹底解説!



 激転――激しく転換するさま。著者が世界を見渡し頭に浮かんだその言葉は、辞書にはない。既存の転換という言葉にはない過激さや暴力性を孕む、目まぐるしい変化。今起きているのは、そんな変化だ。各地で踊り始めた自国第一主義の妖怪たちが世界を席巻すれば、その先には1930年代のような世界が待っているかもしれない。暗黒のるつぼに向かう「大激転」を阻むため、歴史に問い、事象の本質を見極める「知」という武器を授ける1冊。

 【主な項目】
●鬼型妖怪、ドナルド・トランプ登場 
●数で勝負の欧州妖怪事情 
●マッチョのロシア、モナ・リザの中国 
●建国神話の世界を目指す妖怪アホノミクス 
●国々の政策はなぜ無力化するのか 
●妖怪たちは財政と金融のどんぶり勘定が好物 
●今、最も拒絶すべき危うい構想「シムズ理論」 
●二国間主義は戦前への回帰 
●「見えざる手」に襲いかかる妖怪たちの「見える手」 
●「我が国ファースト」と叫んでも、国民のことは考えていない 
●「ポピュリズム」という言葉の本来の意味 
●二つの「真」が出会う場所を目指して