なぜデフレを放置してはいけないか
発売日
2019年05月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-84309-4

なぜデフレを放置してはいけないか
人手不足経済で甦るアベノミクス

著者 岩田規久男著 《日本銀行前副総裁、学習院大学名誉教授》
主な著作 『日銀日記』(筑摩書房)
税込価格 1,012円(本体価格920円)
内容 日銀前副総裁が怒りの緊急提言! 20年続いたデフレを止めるには消費税10%を凍結して日本国民にお金を撒くしかない!



 多くの日本人は「物価が下がるのはよいことだ」と思っている。しかし、デフレで物価が下がるのはじつは悪いことずくめである。失業率が上がり、雇用が不安定な低賃金・非正規社員を増やし、企業収益率を下げ、人件費を削減させる。借金の実質負担は重くなり、実物資産投資は抑制される。自殺者が増え、社会的に有用な企業が廃業・倒産してイノベーションが滞る。「デフレなど問題ではない」と語る経済学者は、失業者や非正規社員の苦しみを理解していないのだ。欧米の経済学者と異なり、日本の経済学者はデフレの脅威に対して鈍感である。アベノミクスを実行した元日銀副総裁が、失われた二十年を「三十年」にしないためのすべてを記す。
●デフレ脱却なくして日本経済の再生なし 
●デフレはなぜ脅威なのか 
●「失われた二十年」の原因とアベノミクス 
●金融政策の条件と日銀財務に関する誤解 
●財政政策のリフレ・レジームへの転換が必要だ 
●成長戦略の基本原則とは