牧野富太郎・植物を友として生きる
発売日
2023年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90299-9

牧野富太郎・植物を友として生きる

著者 鷹橋 忍著 《作家》
主な著作 『滅亡から読みとく日本史』『城の戦国史 どう攻めたか いかに守ったか』 (以上河出書房新社)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 小学校中退から世界的な植物学者へ! ただひたすらに植物を愛し、わが道を進み続けた男がいた。牧野富太郎の劇的な人生を描いた評伝。



 朝ドラのモデルとして話題!

 小学校中退→実家が破産→極貧→世界的植物学者

 波瀾万丈すぎる男の生涯とは――

 牧野富太郎は、NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった人物。

 本書は、牧野富太郎の歩みをハイライトごとに描き、まるでドラマを見ているかのように、その波瀾万丈の生涯をたどることができる。

 多くの苦難を味わいながらも、「日本植物学の父」といわれるほどの学者となった牧野の生涯は、多くの人々に勇気を与えてくれるはず!

 (本文より)

 これからはじまる本編を読むと、周囲を気にせず、ただひたすら我が道を行く富太郎の姿に、ときには苛立ちを覚えるかもしれない。

 特に壽衛の苦労を思うと、彼に嫌悪感を抱く方がいてもおかしくはない。

 だが、同時に、羨ましくも思えるのではないだろうか。

 誰に何を言われても、どれほど疎まれても恨まれても、ときには大事な家族に無理を強いてでも――けっして自分を偽らず、寝食を忘れて好きな植物に熱中する富太郎を、心のどこかで羨ましいと感じるのではないだろうか。