噂を売る男
発売日
2025年02月07日
概ね、この2日後に書店店頭に並びます
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90448-1

噂を売る男
藤岡屋由蔵

著者 梶 よう子著 《作家》
主な著作 『広重ぶるう』(新潮文庫)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 江戸の町に、世の理不尽と戦う「情報屋」がいた! その名は、藤岡屋由蔵。日本を震撼させたシーボルト事件に巻き込まれた彼は……。



 江戸時代に、権力者の陰謀に、《情報》で立ち向かう男がいた。現代のネット社会を先取りしたような男が、200年近く前にもいたのである。

 その名は藤岡屋由蔵――。

 表向きは神田旅籠町の一角で古本を商っているのだが、由蔵が売っていたのは、実は裏が取れた噂や風聞だった。買いに来るのは、各藩の留守居役や奉行所の役人たちである。

 そんな由蔵が、シーボルト事件に巻き込まれ、手下が命を落とすことに。手下の理不尽な死を許せない由蔵は、真実を暴くために動き始める。

 天下を揺るがす大事件を情報屋の目線で描いた、時代サスペンス小説。

 書評家の縄田一男氏も、「時を忘れる快作」と絶賛する力作である。