人名事典

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叶 芳和

(かのう・よしかず)
 一九四三年鹿児島県生れ。中央大学第二法学部卒。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。国民経済研究協会理事長を経て国民経済研究協会会長。

 強気の経済見通しで知られる。「いまの日本経済も中期的な上昇局面に入っている」(『エコノミスト』95年9月26日号)とするが、その根拠として、ストック調整が完了したこと、不良債権問題もマネージャブルであること、企業収益が改善してきたことを挙げる。さらに規制緩和という政策的なバックアップがあれば、三~四%の成長は可能という元気宣言である。最近は中国経済に強い関心を示し、市場化、株式会社化の大潮流は不変で、開放中国はもはや後戻りはできないと見ている。

 著書に『日本よ農業国家たれ』(東洋経済新報社、84年)、『赤い資本主義・中国』(東洋経済新報社、93年)などがある。

(データ作成:1997年)