人名事典

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小林良彰

(こばやし・よしあき)
 一九五四年東京都生れ。慶應義塾大学法学部卒。同大法学部助教授を経て、同大法学部教授。

 日本の選挙行動の数量的分析により注目される。とくに選挙民の動向が不透明になった九三年の衆議院選挙、九五年の都知事選挙において、多くの変数を一度に分析する小林氏の方法は威力を発揮。氏自身は、九三年の秋の時点で、「並立制」を批判して「定数自動決定比例代表制」を提案。一言でいえば、各選挙区の得票数に応じて議席数が決り、つねに自動的に定数が見直しされる比例代表制である。さらに氏は政治資金改革として、議員・候補に背番号をつけ、政治資金団体を一本化する「議員総背番号制」を提案。テレビでの明快な解説も好評。流動化してきた政局に対する発言が待たれる。

 著書に『現代日本の選挙』(東京大学出版会、91年)がある。

(データ作成:1999年)