人名事典

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岩國哲人

(いわくに・てつんど)
 一九三六年大阪府生れ。東京大学法学部卒。日興證券に入り、いくつかの海外支店長を歴任。その後メリル・リンチ・ジャパン社長。さらにアメリカ本社上席副社長に。八九年島根県出雲市長に立候補、当選。九五年東京都知事に立候補、落選。

 日本の地方政治に、徹底したマネジメントの思想を導入。地方政治のコンセプトを変えた。「行政は最大のサービス産業」との観点から、効率のよい住民へのサービスを供給。たとえば土日に住民票や印鑑証明などのサービスを実施、「足と汗と涙」の行政を展開。九三年には『THE21』の「ザ・ベスト・オブ・市長」第一位に選ばれた。九五年の東京都知事選に立候補して、それまでの都行政のあり方を批判。地方政治の方向づけにおいて、氏の果すべき役割は大きい。

 著書に『鄙の論理』(細川護煕氏と共著、光文社、91年)がある。

(データ作成:1998年)