人名事典

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石尾 徹

(いしお・とおる)
1963年、東京生まれ。1986年、星薬科大学卒業、薬剤師国家試験 免許を取得。 外資系製薬会社での営業、老舗のドラッグストアチェーンの都内 2店舗での薬剤師、管理薬剤師経験後、米国へ留学、ビジネスを 学びながら薬理学の単位も取得。帰国後、米国大手化学メーカー へ入社し製薬会社へ出向、新薬の臨床開発業務に就く。その後、 世界最大手フランス系製薬会社に移り、臨床薬理室室長、循環器・ 血栓領域の開発部長などを務めながら、数多くのプロジェクト リーダーとして実績を残した。この間、他の先進国から数年遅れ るのが一般的であった新薬開発のプロセス変革を先導し、グロー パル開発の第一人者として世界同時開発参入への門戸を開いた。開発に携わった薬剤は、 抗不整脈薬、遺伝子治療薬、高血圧治療薬、抗血栓薬、呼吸器疾患治療薬、泌尿器疾患 治療薬、抗アレルギー薬、抗生物質、禁煙補助剤など幅広い。また、業界団体「日本製 薬工業協会」の活動では、アジアでの医薬品の開発事情等を調査するアジア調査団(中国・シンガポール訪問団)のリーダーを務め、近隣諸国の人々の生活と医療制度の実情、我 が国との違いを実感した。 通算20年以上にわたり医薬品研究開発に携わった経験と幅広いネットワークを持ちつつ、 現在は製薬業界から少し距離を置き、クスリの利用者(患者)の立場を最優先に考えた 活動として本書などを執筆する。また、在住する外房地域の活性化を図ることを目的に、 公益活動として月刊誌「そとぼう新聞」発行を主宰するほか、NPO法人を含む地域団体 の理事なども務める。
(データ作成:2010年)