人名事典
鴨 武彦(かも・たけひこ) |
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一九四二年東京都生れ。早稲田大学政治経済学部卒。同大学院政治学研究科博士課程修了、エール大学大学院博士課程修了。早大政治経済学部教授を経て、八九年より現職(法学部教授)。 新世代の理想主義的平和論のリーダー的存在。早稲田大学から東京大学教授に転身して話題を呼んだ。新聞・テレビなどに登場して、時事問題にコメントする機会も多い。 「日米安保共同宣言」を受けて行われている有事研究について、「憂えるべきこと」であり、「危機の未然防止のために日本政府や社会が何ができて、何をすべきかの事前の発想が欠けている」と批判する(『世界』96年7月号)。かつて社会党が掲げた「非武装中立論」以来の伝統的論法であり、その耐用年数の長さには驚くほかない。 著書『国際安全保障の構想』(岩波書店、90年)、『変革の時代の外交と内政』(成文堂、88年)。 |
(データ作成:1997年) |