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Voice 2017年7月号
今月号の読みどころ
今月号は文在寅政権をテーマに総力特集を組んだ。文大統領は、かつて盧武鉉政権で秘書室長(日本の官房長官に相当)を務めた人物である。盧政権は金日成・金正日の社会主義と共産主義(主体思想)を広める組織を跋扈させ、自由主義と資本主義の停滞を招いた。そして格差是正をスローガンに現在、資本主義と財閥を批判して票を集めた文大統領が再び韓国を社会主義化しようとしている。韓国が自由主義陣営から離れれば、北朝鮮の脅威に加え、さらに日本の「敵」が増えることになる。その意味で危ないのが櫻井よしこ先生、洪熒先生が警鐘を鳴らす「韓国保守派の粛清」である。日本は韓国の保守派と連携しつつ、呉善花先生が指摘する「経済停滞を根源とする反日のパターン」を抑えなければならない。旭日旗がアジアサッカー連盟に「人種差別」と見なされる理不尽さを指摘する松田隆先生や、「国連拷問禁止委員会の誤解を正せ」と述べる岡部伸先生のように、反駁すべき点は声を上げるべきだ。また、本号の巻頭インタビューではアメリカ第七艦隊の司令官が登場。自衛隊への評価や日本に望むことを率直に語っていただいた。
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今月号の目次
巻頭インタビュー 自衛隊と共に戦う |
ジョセフ・P・アゥコイン/聞き手・吉木誉絵 |
22p |
総力特集:文在寅政権の危うさ
韓国保守派の粛清が始まる |
櫻井よしこ&洪ヒョン |
46p |
経済停滞でまたも「反日」か |
呉 善花 |
56p |
奪われた旭日旗 |
松田 隆 |
64p |
国連拷問禁止委員会の誤解を正せ |
岡部 伸 |
72p |
特集:日米VS北朝鮮
米国の誤算、日本の幻想 |
日高義樹 |
80p |
シミュレイション 二〇二〇年・東京に核が落ちる日 |
マイケル・ユー |
90p |
北朝鮮がめざす三層の「抑止」戦略 |
神保 謙 |
98p |
朝鮮王朝と「金王朝」 |
新城道彦 |
106p |
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トランプ対FBI |
村田晃嗣 |
114p |
日本構想フォーラム 「脱露入米」する中国 |
富坂 聰 |
122p |
棚上げにされた南シナ海問題 |
北村 淳 |
132p |
孫子の兵法と日中の政戦略 |
森田吉彦 |
142p |
皇室が尊いと思う理由 |
ケント・ギルバート |
150p |
渡部昇一先生を偲ぶ |
中西輝政 |
158p |
特別企画 「地域資源」が日本を変える |
高市早苗&蓑宮武夫 |
162p |
プリンス〈第13回〉 第三章 混迷(2) |
真山 仁 |
213p |
ニッポンの匠〈第4回〉 魔鏡 |
早坂 隆 |
188p |
分岐点を迎える超高齢社会 |
柳川範之 |
198p |
「こども保険」は誰のためなのか |
亀井善太郎 |
206p |
教育の荒廃をどう立て直すか |
松下幸之助 |
242p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 無差別都市空爆と金沢 |
渡辺惣樹 |
38p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 若きマクロン仏大統領の正論 |
三浦瑠麗 |
40p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 「世論調整」のテクノロジー |
開沼 博 |
42p |
西南、南西、テレビ風⑨ ゲゲゲの故郷はいま |
結城豊弘 |
44p |
著者に聞く 『勉強の哲学』 |
千葉雅也 |
174p |
しぶといやつ〈第18回〉 第五章 多士済々(2) |
幸田真音 |
224p |
覚醒するクラシック〈第48回〉 三大交響曲 |
百田尚樹 |
233p |
巻頭言〈第31回〉 お金と虫と |
養老孟司 |
19p |
私日記〈第210回〉 悪書は必要 |
曽野綾子 |
30p |
友(アート)を訪ねて〈40〉 パブロ・ピカソ |
文/原田マハ |
10p |
凛たる女性〈79〉 立川こはる |
撮影/遠藤 宏 |
13p |
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
238p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
239p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
240p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。