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『赤と青のガウン』が、第59回新風賞「特別賞」を受賞しました

彬子女王殿下のご著書『赤と青のガウン』が、第59回 新風賞「特別賞」(主催:書店新風会)を受賞しました。


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「新風賞」は、全国地方書店の有志をもって組織された書店新風会(1958年創立)が主催し、時代の思想・潮流を先覚し、斬新な出版活動によって、読者に感銘を与え、書店店頭活性化に貢献した出版物(編著者・出版社)・団体・個人を対象に、これを顕彰するために設立されました。

本年は、538名の書店員が1人3冊ずつ推薦本を投票し上位10作品を選定し、11月5日の役員会の審議の結果、特別賞を彬子女王殿下の『赤と青のガウン――オックスフォード留学記』(PHP文庫)が受賞しました。

贈賞式は、2025年1月8日に都内で開催されます。


彬子女王殿下のおことば


 この度『赤と青のガウン』が、新風賞「特別賞」を受賞致しましたことに対し、心よりの御礼を申し上げます。
 思い返しますと、私が今まで何かの賞を頂いたのは、初等科の頃の徒競走の一等賞くらいではないかと思います。大学4年生の時に成績優秀者表彰を頂いたことを除けば、賞と名の付くものを頂くのは初等科以来のこと。毎年どなたかに賞を授与するお役を致しますが、このように名誉ある賞を授与される立場になるのは初めてであり、本当にありがたく、感激しております。
 私は子どもの頃から本の虫で、本屋さんに行くのが大好きでした。様々な新しい知識と出合うことのできる本屋さんは、私にとっては遊園地よりも身近な「ワンダーランド」でありました。
 今も、ちょっとしたすきま時間を見つけては本屋パトロールに出かけてしまいます。『赤と青のガウン』の文庫版が発売されて以来、自分の著作がそのワンダーランドの目につく場所に並べられているのを見ると、本当にうれしく、誇らしい気持ちになりますし、子どもの頃の私に「将来あなたの本がここに並ぶのよ」と教えてあげたくなります。
 最近は友人たちが全国各地の書店での陳列状況を写真に撮って送ってくれる機会が多いのですが、書店員の方々が手書きで作って下さっているポップには「わ、紙が赤と青になってる!」「おすすめポイントはここにして下さっているのか!」などと、いつも心が躍り、あたたかい気持ちに満たされます。この本屋さんでは紀行文の棚にあったけれど、あの本屋さんでは女性エッセイの棚に置いてあったなど、各店舗の書店員さんのこだわりが垣間見られるのも楽しい発見です。
 その本を愛して止まない書店員の方たちが選んでくださった一冊として、賞を頂けることを何よりもうれしく思っております。これからも、書店員の皆様がおすすめしたいと思って下さる本を生み出せるよう、努力を重ねていきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。


本書のご紹介


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『赤と青のガウン』

彬子女王著
定価:1,320円(10%税込)

オックスフォード大学マートン・コレッジに留学し、女性皇族として初めて博士号を取得。瑞々しい筆致で綴られた英国留学記を文庫化!


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