大坂城
発売日
2010年02月24日
判 型
A4判変型並製
ISBN
978-4-569-25012-0

新版 名城を歩く 10
大坂城

著者 西ヶ谷恭弘監修 《日本城郭史学会代表》
主な著作 東京近郊の名城・古城』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 太閤秀吉が築いた巨城だが、大坂城は大坂の役で焼失したため、現在の遺構は徳川幕府の再建によるもの。食い倒れの町も楽しめる。



 大坂城は、豊臣時代のもの、徳川時代のもの、そして昭和時代のものと三つある。織田信長が大坂城を築きはじめたが、本能寺の変で自刃してしまう。その後継を狙う豊臣秀吉が信長の戦略的意図を継いで大坂に巨大な城を完成させる。城内は10万人が収容でき、女奉公人も5000人住んでいたという。ご存知のように、秀吉の死後、大坂の陣により消滅する。

 現在の大坂城は徳川家により再建されて今にいたっており、豊臣時代、徳川時代の城は現在よりもはるかに広大であったという。

 そして1665年に天守閣に落雷して焼失し、天守閣は存在しなかったものの、昭和3年から大阪市民の寄付金をもとに再建工事が進められ、鉄骨鉄筋コンクリート造りの天守閣が昭和6年に完成する。

 大阪は「食い倒れ」だけではなく、大坂城や難波宮跡、少し足の延ばせば仁徳天皇陵などの巨大な古墳群もある。古代、戦国時代の歴史を探訪できる地だ。