マリアナ沖海戦
発売日
2000年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57475-2

マリアナ沖海戦

著者 吉田俊雄著 《元海軍中佐、軍令部参謀、作家》
主な著作 連合艦隊の栄光と悲劇』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 太平洋戦争における最後の艦隊決戦であった「マリアナ沖海戦」。その全貌を、一隻の駆逐艦の視線から描き上げる、異色の戦記小説。



 昭和19年(1944)6月、太平洋戦争の戦局が悪化の一途をたどるなか、日本海軍は持てる戦力をすべて結集し、アメリカ艦隊との乾坤一擲の戦いに挑もうとしていた。“最後の艦隊決戦”といわれる、マリアナ沖海戦がそれである。

 しかし、6月19、20日と二日間にわたった戦闘は、日本側の無惨な敗北に終わった。小沢治三郎中将の旗艦・空母大鳳をはじめ、翔鶴、飛鷹と三隻の空母を失い、空母搭載機の大半も失って、日本の機動部隊は事実上消滅してしまう。本書は、この海軍最後の大勝負を、元軍令部参謀が、一隻の駆逐艦を主人公として描く異色の戦記小説である。

 「日本海軍が、三十年もの間、練りに練ってきた唯一無二の勝負手を現代に移し替えたもの」であり、「作戦部隊も、まるで自宅の庭先で戦うように地理に明るく、米艦隊撃滅の自信を十分に持って戦いに臨んだ」と著者自身も評するマリアナ沖海戦。その全貌を、臨場感あふれる筆致で再現した佳作!