「言葉のルーツ」おもしろ雑学
発売日
2001年07月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57580-3

「言葉のルーツ」おもしろ雑学

著者 エンサイクロネット著
主な著作 『雑学全書』(光文社)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 「板につく」の“板”ってどんな板? 「ハタと気がつく」の“ハタ”って何? 何気なく使っている日本語の語源をゴッソリ集めた面白本。



 「釘をさす」という言葉がある。約束を破らないように、相手に念を押しておく時などに遣う、大人なら誰でも知っている言葉だ。しかし、なぜ「釘をさす」ことが、そうした意味を持つようになったのか。その理由を説明できる人はそう多くはいるまい。

 昔の日本建築の特徴は、正倉院のように釘を一本も使わなかったところ。ところが鎌倉時代ごろ「念のため」に釘を打ち付けるようになった。それが転じて現在のような用い方になったのだという。

 「釘をさす」は鎌倉時代に発生し、その原義が転じて現在の意味に。そこに言葉のルーツを知る知的楽しみがある。

 本書は、日常何気なく遣っているが、なぜそういうのかは知らない、そんな言葉のルーツを、慣用句、体にまつわる言葉から、コンピュータや経済用語など、最新のカタカナ言葉まで、意外な成立事情をズラリと紹介している。言葉に関心を持つ人はもちろん、人前でちょっと自慢したい人までお役立ちの薀蓄本である。