宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった
発売日
2001年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57648-0

宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった

著者 佐藤勝彦著 《東京大学大学院理学系研究科教授》
主な著作 「相対性理論」を楽しむ本』(PHP研究所)
税込価格 565円(本体価格514円)
内容 相対論と量子論からの帰結からして、我々が知る宇宙以外にも宇宙は無限に存在している。ビッグバン理論成立以上の衝撃的な最新宇宙論。



 世の中が殺伐としているからか、毎日きゅうきゅうとして働いているビジネスマンが多いせいか、その理由は判然としないが、最近、宇宙論が静かなブームを呼んでいる。

 宇宙論といえば、多くの人は常に、宇宙はどのようにして誕生したのか、宇宙は今も膨張を続けているといわれるが、いったいどこまで膨張し続けるのか、といったごくごく素朴な疑問を抱いているのではないだろうか。

 本書では、量子論と相対論という現代物理学の二大理論によって、宇宙創生の理論から、さらには親宇宙から子宇宙、孫宇宙、曾孫宇宙と、際限なく生まれ続ける宇宙の謎や、トンネル効果、地球外生命体の存在の可能性まで、宇宙の最新パラダイムを、子どもから大人、天文学ファンも興味つきない話題について、斯界の第一人者が平易に解説した、宇宙論入門の入門書である。

 季節は秋から冬に向かう夜空の澄んだ季節。本書を読んで夜空の彼方に夢を馳せてみるのも楽しくないだろうか。