山本権兵衛
発売日
2001年12月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57668-8

山本権兵衛
日本海軍を世界レベルに押し上げた男

著者 高野澄著 《作家》
主な著作 井伊直政』(PHP研究所)
税込価格 734円(本体価格667円)
内容 日露戦時、“海軍のドン”として、東郷平八郎を連合艦隊司令長官に抜擢した、炯眼の男・山本権兵衛。その波瀾の生涯を描く長編小説。



 幕末・維新の時代を駆け抜け、欧米列強の作った世界秩序の波の中に乗り出した、新興国・日本。強烈な帝国主義下で独立国として存在を続けてゆくために、当時の当局者にとって、近代国家と呼ばれるに値するシステムの整備は、何よりもの急務であった。そして、特に軍事面、つまり陸・海軍の整備・強化は、欠くことのできないものだったのである。本書では、その海軍力の充実に知恵をしぼった男・山本権兵衛の生涯を描き上げた、長編歴史小説である。現代において「日本海軍の父」と称されるこの人物は、いかなるビジョンを持って仕事を成し遂げようとしたのか。この作品では、その内面の過程に重きをおいて、明治期日本の精神をわかりやすく伝えようと試みている。