「言葉のウラ」を読む技術
発売日
2002年01月07日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57681-7

相手のホンネまるわかり
「言葉のウラ」を読む技術

著者 浅野八郎監修
主な著作 『手相術』(光文社)
税込価格 545円(本体価格495円)
内容 何げなく発した言葉のようでも、そのウラには必ず何らかのメッセージが隠されている。相手の本音を見抜き、人間関係を円滑にする本。



 なくて七癖という。自分では気づいていなくても、他人から見ると癖はよくわかるものだ。言葉癖もその例外ではない。自分では何の意図もなく遣っていても、それを会話の端々に連発する人物はいくらでもいる。

 しかも、言葉は意味を持っている。したがって、ある特定の言葉を連発する人の心の奥には、その言葉によって自分の意思を伝えたい、理解して欲しいという意識が働いているといっていい。この言葉癖から、人の深層心理をつかみ、行動を読み取ろうというのが、本書の狙いだ。

 例えば、「いちおう」という言葉。「出身大学は?」と訊かれ、「いちおう東大です」と答えが返ってきたら、多くの人は「こいつは鼻持ちならぬやつ」と思うだろう。

 これはほんの一例だが、「要するに」「~というか」「でも、ねぇ、結局」など、遣っている人は身の回りに案外多いのでは? 相手の本音を知るのも面白いが、円滑なコミュニケーション作りにも役立つ一冊といえよう。