なぜいい考えが浮かばないのか
発売日
2002年06月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57751-7

なぜいい考えが浮かばないのか

著者 多湖輝著 《千葉大学名誉教授》
主な著作 『頭の体操』(光文社)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 もっといいアイデアはないのか……。これはビジネスマンの永遠のテーマ。しかし、丸い卵も切よで四角。コチコチの四角い頭を丸くする本。



 いいアイデアが浮かばなくなった。発想が枯渇した…。こんな独り言が、中堅ビジネスマンたちから聞こえてきそうだ。しかし、諦めるのはまだ早い。そんな感慨を持つ多くの人は、知らず知らずのうちに、「思考の盲点」に陥っていることが少なくないからだ。

 では、思考の盲点とは何か。例えば、かつての成功体験であり、例えば、制約条件の絶対視などである。これが、思考の広がりを阻害しているのだ。

 しかし、阻害要因はわかっても、それをブレイクスルーする方法がわからなければ、「下手の考え休むに似たり」で、時間のムダというもの。本書では、どうすれば思考の盲点を打ち砕けるか、著者自身の体験や、実際に企業であった新商品開発過程での事例をあげながら、具体的に説明している。いわく、大人用を子ども用にしてみる、地図を南北逆さにしてみる、タブーは破るためにある等々。上手い常識の捨て方を教えてくれる、悩めるビジネスマンの特効薬の一冊だ。