知的生活の流儀
発売日
1998年06月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60149-6

知的生活の流儀
人生の深め方について

著者 谷沢永一
山野博史著
税込価格 1,676円(本体価格1,524円)
内容 読書から得られる人生の叡智とは何か。開高健、辻静雄、河盛好蔵、三宅雪嶺などの人生論の名著から、そのエッセンスを鋭く読み抜く。



 知的生活にはルールもマニュアルもない。必要なのは、対象となる物事に深く踏み込んでいく挑戦心と、飽くことなく追求する執着心である。それを極めていくことが、その人の人生を掘り下げ、時流に揺らぐことのない、誇りある生き方を創造するのである。本書は、そのような、独自の知的生活を貫いた人々をケース・スタディとして取り上げ、読者の知的好奇心、想像力を刺激する対論である。話材として登場するのは、斎藤秀三郎、開高健、吉行淳之介、辻静雄、河盛好蔵、阿久悠、木下夕爾、田中冬二、淀川長治、田辺聖子、林達夫、松田道雄、森銑三、柴田宵曲、長澤規矩也、三宅雪嶺と、各々のスタイルを確として持っている16人。読書の世界に通ずる、著者ならではの人選で、いずれも、とっておきの本物ぞろいである。騒がしい世の中ではあるが、いつの時代でも、人は、自分の世界を深めて行くことに無上の幸福を感じる。その境地へのいざないの一冊である。