人間というもの
発売日
1998年11月19日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60416-9

人間というもの

著者 司馬遼太郎著 《作家》
税込価格 1,362円(本体価格1,238円)
内容 歴史文学数々の傑作で、広く日本人の心に残る司馬遼太郎初の箴言集。人間とは何か、日本とは何かを問い続けた国民作家のすべて。



 人の世とはいかなるものか? 日本と日本人の行く末は? 本書は、独自の歴史観と日本人観をうちたて、さきごろ急逝された国民的作家・司馬遼太郎氏の初の箴言集である。 全編は6項目。項目の内訳は、「人間とは何か」「組織から社会へ」「夢と生きがい」「日本と日本人」「等身大の英雄たち」「男と女」。 「人は、その才能や技能というほんのわずかな突起物にひきずられて、思わぬ世間歩きをさせられてしまう」「陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです」「人間のいのちなんざ、使うときに使わねば意味がない」「時勢に乗ってくるやつにはかなわない」など307の言葉。 申し述べたいこと、がある、伝えたいこと、がある。耳を傾けてもらいたいこと、がある。それゆえ、小説を書く。それが作家司馬遼太郎の姿勢だったという。本書は、そんな今世紀の巨人が生涯をかけてのこした、混迷の時代に大いなる遺産(ヒント)である。