謎が謎を呼ぶ古代を解く
発売日
1999年07月08日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60721-4

謎が謎を呼ぶ古代を解く

著者 黒岩重吾著 《作家》
主な著作 古代史の真相』(PHP研究所)
税込価格 1,595円(本体価格1,450円)
内容 英雄ヤマトタケルの本当の姿とは、大化の改新の真の理由、任那日本府は実在しなかった等々、これまでの定説を覆す大胆な推理九編。



 いま古代史が熱い! 近年、縄文時代の遺跡から稲作が発見され、教科書の記述を覆す話題となった。いや、縄文時代だけではない、弥生時代の遺跡も相変わらず新発見が続いており、新たな展開が始まっている。たとえば、鳥取県の妻木晩田遺跡である。この遺跡の規模はすごい。 総面積160ヘクタールで佐賀県の吉野ヶ里より大きい。725軒の建物、ヒトデのような形をした古墳、神殿跡など、画期的な発掘である。 この遺跡によって、大和王権時代の出雲の勢力が、我々の想像以上に大きなものであったことが再確認された。しかもその主体は朝鮮半島からの渡来人だったらしい。福岡県筑紫にもまた大和朝廷に対抗した巨大勢力があった。いわゆる磐井(いわい)である。彼らの古墳から出土した石人・石馬や石棺は、これが日本のものかと思うほど異例のものであった。 本書は、こうした最新の発掘成果をふまえ、作家・黒岩重吾が大胆に推理した9つの仮説である。