安倍晴明伝説
発売日
1999年12月10日
判 型
A5判並製
ISBN
978-4-569-60884-6

安倍晴明伝説

著者 高原豊明著 《東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学博士課程在籍》
岡田正人写真
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 魑魅魍魎が跋扈した闇の都・平安京。その闇をはらすべく、超然と立つ陰陽師・安倍晴明の世界を緻密な研究と凛然とした写真で展開。



 一千年以上前の日本では、人智のはかりしれない「もののけ」たちが、そこかしこに跋扈していた。特に都のおかれた平安京は、人間の中に宿る、妬み、嫉み、怨みも相まって、不穏な空気を糧とした魑魅魍魎どもがはびこっていた。が、その闇を一払する男がいた。??安倍晴明である。中国伝来の陰陽道に精通し、鬼を自身の手下として使う、平安京きっての陰陽師だ。晴明は天文学、暦学のスペシャリストであり、呪力をもって人の心に巣食う魔を仰えた。 この陰陽師は平安時代の人々はもとより、現代人をも魅了する。本書は、長年、晴明を研究し続けている著者による晴明入門書である。また若手写真家によるイメージ写真は、平安京と晴明の幻影を十二分に伝えてくれる。他に、荒俣宏ら、晴明を題材とした作家たちのエッセイも掲載、盛りだくさんの内容で、読みごたえのある一冊。 現代人の心にも、鬼は棲んでいる。その鬼の本質を、晴明ならば答えてくれるかもしれない。