[コンパクト版]色の歴史手帖
発売日
2003年09月05日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63087-8

[コンパクト版]色の歴史手帖
日本の伝統色十二カ月

著者 吉岡幸雄著 《染織家》
主な著作 『日本の色を染める』(岩波書店)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 「万葉集」の色から庶民文化が花開く「江戸」の色まで、日本の伝統色を、「染司よしおか」の五代目が古都の寺社を訪ねつつ、表現・復元する。



 日本の四季にふれるにつけ、自然が鮮やかな色にあふれていることに、誰もが気づくであろう。その自然のなかに生まれ育まれてきた色を、布や紙に染め上げる、京都でも数少ない古代染めを生業とする著者が、古都の神社や寺院の祭事との係わりの中から日本の色を再現した『色の歴史手帖――日本の伝統色十二カ月』(PHP研究所刊)を親本とし、コンパクト版として再編集したのが本書である。

 伝統色百色辞典をはじめ、日本人が好んだ、透き通って色鮮やかな古代色を写真で掲載し、コンパクト版に相応しく、ポケットに入れて旅する人のために古都のガイドも加えている。

 「染司よしおか」が色を語りつつ、職人としてのその鋭い観察眼を通して、日本人の美意識の歴史を綴る歳時記である。