京都見廻組
発売日
2003年11月26日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-63289-6

京都見廻組

著者 黒鉄ヒロシ著 《漫画家》
主な著作 新選組』、『坂本龍馬』(PHP研究所)
税込価格 1,595円(本体価格1,450円)
内容 坂本龍馬暗殺の実行犯とされる見廻組。この幕臣で組織された京都警備部隊の知られざる景色を、新選組との対比により鬼才が鮮やかに描く。



 坂本龍馬暗殺の実行犯、謎多き見廻組の正体を鬼才が解剖する!

 京都見廻組の史料はほとんど残されていない。四百名近くの組士を擁する組織であったにも関わらず、佐々木只三郎や今井信郎、桂早之助など、龍馬暗殺に関わった人物たちの履歴が僅かに伝えられるだけで、大部の研究書はなく、活動の詳細も分っていない。

 本書は、今に遺される写真や肖像画を手がかりに、「歴画」という独自の手法で幕末の景色を描き続けてきた黒鉄氏が、限られた史料の点と点を結び、見廻組という集団の実態に迫るもの。

 貴賎老少に関わらず召し抱えられた新選組。一方、旗本・御家人で組織された京都見廻組。同じ京の治安部隊として作られた二つの組織を比較しながら、幕末という特異な時代に若いエネルギーを費やした者たちの運命を、ときにコミカルに、ときにシュールに描き出していく。

 見廻組をはじめて俯瞰的に捉える意欲作であり、黒鉄歴画の新たな挑戦である。