これから10年、新黄金時代の日本
発売日
2006年10月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-65639-7

これから10年、新黄金時代の日本

著者 ビル・エモット著 《(ビル)元・英国『エコノミスト』編集長》
烏賀陽正弘
主な著作 『日はまた昇る』(草思社)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 日本の復活は本物だ! 中国経済は恐るるに足らず。元英国『エコノミスト』編集長が、実証的データから日本の新たな黄金時代の到来を告げる。



 日本経済はなぜよみがえったのか? 好景気はいつまで続くのか? 人口減少や格差社会など不安要素が払拭されたわけではない。さらに中国やインドの台頭が脅威となっている。それでも著者は、「恐るるに足らず」と力説する。改革は着実に成果をあげている。日本は、“イギリスの復活劇”と同じような道を歩んでいるのだ──。世界でもっとも信頼性の高い経済誌『エコノミスト』前編集長が、肯定的な日本の近未来を予測している。

 たとえば、「日本がアメリカ化されてしまった」といって批判する人々がいる。しかし、そのような見方はナンセンスであるという。アメリカにおいて郵政事業は国営であるし、日本は、一九二〇年代のほうが今よりもずっと「アメリカ的」だった。ヨーロッパ社会から見れば、日本の独自性の方が際立って見えるというのだ。さらに本書では、経済だけでなく、靖国、原爆、テロ、EU問題についても論考している。世界潮流が見えてくる一冊である。