微分・積分を楽しむ本(愛蔵版)
発売日
2006年09月11日
判 型
B6判並製
ISBN
978-4-569-65702-8

微分・積分を楽しむ本(愛蔵版)

著者 今野紀雄監修 《横浜国立大学教授》
主な著作 『図解雑学 わかる微分・積分』(ナツメ社)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 数学で苦しんだ人は多い。でも、難解な数式を使わずに身近な話題から「微分・積分」を解説すれば、きっと誰でも好きになれるはず。



 「古代エジプトで積分が誕生したのは、ナイルの賜物」だという。ナイル川の氾濫のあと、曲線を含んだ土地の面積を正確に求める必要があったからだ。経済学で学ぶ「限界効用逓減の法則」にも微分・積分の考えは反映されているし、考古学で使われる「年代測定法」にも応用されている。こうした雑学から説き明かされる微分・積分の紹介は、数学嫌いの人にも興味をもって読んでもらえるはずだ。

 それでいて、本書では、平均変化率、導関数、微分係数から、不定積分と定積分、クロソイド曲線まで幅広く扱っているので、現役の学生にも参考になるのでは。また、全体を通じて私(監修者)と娘の対話形式で進められているので、読者の疑問にも対応するかたちで読み進められるだろう。

 監修者によれば、わからないところは読み飛ばしてもよいとのこと。学校の授業では苦手だったという人に、ぜひ読んでもらいたい一冊である。