鬼平が「うまい」と言った江戸の味
発売日
2003年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66086-8

鬼平が「うまい」と言った江戸の味

著者 逢坂剛著 《日本推理作家協会理事長》
北原亞以子
主な著作 <逢坂・主な著作>『燃える地の果てに』(文藝春秋)
税込価格 607円(本体価格552円)
内容 一本饂飩、軍鶏鍋、天麩羅そば……池波正太郎もこよなく愛した極上の江戸の味を、ここに再現! 四季折々のレシピと珠玉のエッセイ集。



 一本饂飩、軍鶏鍋、天麩羅そば、白魚と豆腐の小鍋だて……江戸時代、庶民に親しまれてきた料理の数々。それらの料理は世代を超えて、今もなお私たちの舌に、懐かしくて馴染み深い味の記憶を蘇らせる。

 池波正太郎作品『鬼平犯科帳』に登場する鬼平料理は、物語の一つ一つに彩りを添えるばかりでなく、食べ物を通じて豊かな季節の移ろいをも感じさせてくれる。

 本書では、その味わい深い極上の江戸の味を、見事再現! 鬼平が生きた江戸の情景を思い浮かべながら、焼き物の香ばしさや吸物のすがすがしい香り、鍋物から立ち昇る温かな湯気の様子まで、鮮明に感じとることができるだろう。また、料理の味わいだけでなく、鬼平の味覚の鋭さや、鬼平がにぎりずしを食べない理由など、登場人物にまつわるエピソードも満載。

 本書は、名料理人による四季折々のレシピと、江戸をこよなく愛する作家たちの珠玉のエッセイ集。