日露戦争名将伝
発売日
2004年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66153-7

日露戦争名将伝
人物で読む「激闘の軌跡」

著者 柘植久慶著 《作家》
税込価格 607円(本体価格552円)
内容 広大な戦野に、波高き海原に、激闘が繰り返された日露戦争。戦場で優れた指揮官ぶりを発揮した男たちの雄姿を、著者独自の視点で紹介。



 2004年は、日露戦争開戦100周年にあたる。自衛隊の海外派遣でゆれる現在だが、わずか100年前には世界屈指の軍事大国ロシアを相手に、日本は堂々と戦いを挑み、そして勝ったのだ。

 すべてにまさる強国を相手に日本が勝ち得た理由の一つに、戦争指導にあたる将軍たちの資質の差がある。司馬遼太郎著『坂の上の雲』には、大山巌、東郷平八郎、児玉源太郎といった名将たちの活躍が描かれているが、各戦場での勝利に、彼らの能力・器量が果たした役割は大きい。

 しかし日露戦争を描く場合、時系列に沿って語られることが多いため、こうした将軍たちの人物像を整理して理解するのはむずかしい。そこで本書では、人物ごとに見出しを立て、プロフィールから戦場での活躍までを読みやすく整理。写真満載で、名将とよぶべき17名を中心に、日露双方の将軍60名を収録した。通読すると、日露戦争全体の流れもよくわかるユニークな歴史読み物。文庫書き下ろし。